都立工業高校名称変更報道、「工芸」は変更ありません


1907年創立当初の築地校舎復元図 『都立工芸100年の歩み』から(作成:清水和男 1965年・D卒)


10月に入り新聞などで報道されております都立工業高校15校の名称変更の件ですが、工芸高等学校の名称変更はありません。
「こうげい」180号に池上統括校長から「こうげい」発刊に寄せての寄稿をいただき、その中で以下の報告をいただいております(一部抜粋)。

東京都教育委員会は、都立の工業高校改革について、今年2月に発表を行い、今年度からの計画をスタートさせました。具体的には、情報ネットワーク社会に対応した新しい工業技術者の育成を加速させ、これからの産業社会で活躍できる人材を輩出することを狙いとしたものです。当然、工芸高校もこの改革の対象校として取組を進めていくことになります。また、全校ではありませんが、専門学科の改編や新たな学科への変更といった取組を進める高校もありますが、工芸高校の既存の五つの学科は全日制及び定時制とも対象となっていません。さらに、工業高校の生徒募集対策として、校名が工業高校となっている15校の都立工業高校は全て、2023年度より工科高校へと校名を変更することとなりました。当初、全ての工業高校を対象として校名変更の議論がスタートしたこともあり、工芸高校についても検討されましたが、校名変更の必要性はないと認められ対象とはなりませんでした。

 
1907年創立時は「府立工藝学校」、戦時下には校名を「水道橋工業学校」に変えようと言う動きもありましたが校名は守られ、戦後の学制改革で新制高校へ移行した際に「都立工芸高等学校」という名称になりました。
再度の校名変更の検討でも「工芸」と言う伝統の名称は変わらず残ります。
同窓会にも本件に関する問合わせが有りましたが同窓会の皆様ご安心ください。