2022工芸祭が開催されました-在校生たちの笑顔が盛況を取り戻す

コロナ禍により人々のライフスタイルやニーズが大きく変化するなか、令和4年10月29日-30日(10時~16時)に「2022工芸祭(全日制・定時制)」が本校校舎にて開催されました。
両日ともに観覧者は生徒家族、中学生とその保護者、同窓生(各回80名限定)のみで、午前と午後の計4枠にて感染防止策を徹底しての公開となりました。

スチームパンクを体感せよ!

今年の工芸祭のテーマは「スチームパンク」(蒸気機関が融合され発達したヴィクトリア朝の雰囲気がベースとなったSF的世界観)。
この世界観を体現したオブジェや装飾が工芸祭ムードを盛り上げます。

各科の展示は階ごとに行われ、廊下や教室はテーマを科ごとに解釈し様々に創意工夫が施された装飾が観覧者の注目を集めました。
今回の見所やコンセプトについて在校生の声を一部集めてみると
「駅というコンセプトに落とし込んで各展示を表現してみました」
「スチームパンクのテーマを表現する一方でテーマにとらわれない展示もあり見所満載です」
「展示では入口に地図や説明書きを配置して初めて見学をされる方にもわかりやすい工夫をしました」
「一番の見所は三年間作ってきた作品たちです」
「作品の販売もしているので、そちらも楽しんで欲しい」
など、意気込みを語る在校生はコロナ禍も吹き飛ばす笑顔に溢れていました。

がんばれ受験生!

この日は、受験を控えた中学生とその保護者も多く、受験生からは、
「志望する科は決めていないが、実技が多いところが魅力」
「夏に体験に来たが在校生の雰囲気がとても良かったので、楽しい学生生活が送れるのではと感じている」
「作品のクオリティーが高く、皆さんが楽しそうにしているので好感が持てた」
という声や、

保護者からは、
「ひとりひとりの個性が発揮できるのが良いと感じた」
「モノづくり対する生徒たちの姿勢が素晴らしい」
との感想も。

こうした受験生に対して在校生は、
「工芸に入って良かったことがたくさんあるので是非、志望に向かって頑張って欲しい」
「自分のやりたいことが明確となった。自分というものを自由に表現できることがとても楽しい。自分を表現してみたい、今あるスキルをさらに伸ばしたいという人には是非とも工芸をチャレンジして欲しい」
など、受験生にエールを送っていました。

工芸祭を見終えて

高校生とは思えぬ素晴らしい展示や作品。
一生懸命に運営をする在校生たちに出逢えた工芸祭。
「工芸祭の展示は日々の成果を親や中学生、卒業生など、たくさんの人に見て貰える機会なので修学をしていくうえで励みになる」と在校生の前向きな話を聞き、来年は制約が緩和され一般の方も観覧ができる工芸祭に戻り在校生の笑顔にまた逢えるようOBとして強く願う気持ちで一杯になりました。

報告 井出賢一(1986年G卒)