模型サークルB.M.C「第34回モデラーズクラブ合同作品展」に出展しました

寄稿:藤岡俊平

2025年5月、静岡市で開催された第62回 静岡ホビーショーに併設される形で実施された、「第34回モデラーズクラブ合同作品展」に、私藤岡俊平(2014年・A卒)が代表を務める模型サークル B.M.C(BAKA Modelers Company) が出展いたしました。

静岡ホビーショーは、プラモデル・鉄道模型・RCモデルなど、日本が世界に誇る模型ブランドが一堂に会する日本最大級の展示会です。業者招待日や一般公開日を含む5日間にわたり開催され、全国から模型ファンや業界関係者が集う一大イベントとなっています。毎年7万人程来場されます。
なかでも、「モデラーズクラブ合同作品展」は、全国・海外から集まった模型愛好家のクラブが12,000点を超える作品を展示する、世界最大級の模型展示会として知られています。
今回は、私自身が母校の同窓会総会と日程が重なっていたため現地には参加できませんでしたが、母校M科2019年卒の眞田さんがサークルメンバーとして現地に赴き、展示や来場者対応を担ってくださいました。

当日のB.M.Cブースの様子

模型の聖地・静岡の底力

静岡が「模型の世界首都」と呼ばれる背景には、江戸時代にまでさかのぼる木工の伝統と、ものづくりの精神があります。駿府城や静岡浅間神社の造営に携わるために全国から集まった職人たちが、木製品の生産を通じて培った技術は、戦前の木製模型飛行機の隆盛、さらには戦後のプラスチック模型への素材転換へと受け継がれ、現在の精密模型産業の礎を築きました。
また、豊富な森林資源や東海道という交通の要所に位置する地の利、さらには産業間の連携・協力体制など、静岡の持つ地域資源が模型産業の発展を支えてきました。市内にはプラモデル製造に関わる企業が数多く集積し、分業と技術革新を両立する独自の製造体制を築いています。
近年では「静岡市プラモデル化計画」と題し、プラモデルを活用したシティプロモーションも進められ、静岡は名実ともに世界有数の模型産業都市として注目を集めています。

今後について

今回の出展を通じて、私たち模型サークルB.M.Cとしても、改めて「ものづくり」への情熱と、それを支える地域や仲間の力を再認識する機会となりました。
眞田さん(2019年・M卒)は現在模型雑誌月間モデルアートでの作例担当、都内を拠点に全国の展示会にてご活躍されております。
また、私自身も勤務する会社において、プラモデルをはじめとした完成模型の制作・委託販売を行う新たな事業部門を立ち上げ、お仕事のご依頼を幅広く募っております。個人・企業を問わず、模型制作や展示などにご関心のある方は、ぜひお気軽にお声かけください。
s-fujioka@seiwa-trust.co.jp (藤岡直通)
さらに、今年の11月3日(祝)には、東京都・浅草にて合同模型展示会を開催予定です。詳細は現在調整中ですが、模型ファンが交流できる場として、多くの方にご来場いただける展示会を目指しています。

眞田李風(2019年・M卒)作のP-38J (製作期間2ヶ月)

藤岡が組み立てた戦艦大和の階段(上に映るのは500円玉)