OB・OG展示作品について ~伊藤聖樹さん( I科2018卒 )


母校一階のOB・OG展示に出展された伊藤聖樹さん( I科2018卒・令和4年度より都立工芸高校定時制教員)から、作品についての寄稿をいただきました。


 


「未来への灯篭」
昨今SDGsなどと言われ、持続可能な社会に向けて、取り組むことが求められています。ただ、実際に私たちにとってどんなことができるだろうか、その可能性を見つけるため今回の灯篭を製作しました。木工旋盤をするための木材はある程度の大きさが必要で、削りくずが大量に出てしまうのがデメリットとしてあります。それらを解決するために、削りくずをレジンで固めて再度削り出すことで、けずりくずにライトの光が当たり柔らかい光を生み出すことができました。


「一晩の一滴」
本職の仕事の合間を縫い、今回の木工旋盤を用いた作品を作りました。
今年の定時制は、古くからある伝統的なものを継承しつつ、新しいことにチャレンジをしていくことを目標にしておりました。その中で、昨年から導入されたチャックが付いている木工旋盤を授業や実習で活用していこうと考えておりました。生徒が安全に扱えるようになるために、先に木工旋盤をマスターするために、今回の作品を作りました。そのため有機的な曲線だったり、傷を取るための方法などを考えて、お皿を作成しました。