2023年度工芸祭 訪問レポート

10月28日(土)、29日(日)の2日間、2023年度工芸祭が開催されました。
今年度のテーマは「工芸中華街」。オリエンタルな装飾に彩られた校内で、普段の学びの成果である作品の展示をはじめ、部活動によるライブや定時制服飾部のファッションショーなど、賑やかなパフォーマンスも来場者を魅了しました。工芸祭の主役である生徒をはじめ、教職員や来場している方々の声をお届けします。

全日制A科 1年生

普段接点のない定時制や、定時制の部活動などに触れることができてよかったです。A科では、工芸祭で販売するためのミルクパンや雪平鍋を先輩たちといっしょに作ってきました。普段、同じフロアなので今までも顔を合わせる機会はあったが、先輩たちと一緒に制作するのはとても楽しかったです。

お揃いの「つなぎ」を着た全日制A科鍛金班による銅製の鍋や食器は見事な出来栄え

 

全日制G科 1年生

準備段階では最小限の人数で効率よく進めることを心がけ、手が空いたらとにかく掃除をして周囲をきれいにしてきました。そのことを先生が褒めてくれました。自分たちが工芸祭の新しいカルチャーを作っているんだと実感しています。

 

定時制M科 2年生

科のキャラクターグッズを「くじ」で販売しています。キャタクターは4年生が担当し、ガチャの機械はみんなでつくりました。全てが手作りです。心を込めて準備してきました。昨年の工芸祭には物販がありませんでしたが、金子先生の提案で物販をすることにしました。販売開始後にすぐに売り切れてしまうほどの人気となり、大成功だと思います。

販売開始と同時に長い列ができた

 

定時制I科 3年生

今年は「工芸中華街」というテーマで装飾しています。3〜4ヶ月かけて準備を進めてきました。至る所にある校内の装飾もテーマにあわせ、こだわって作っています。

左:全日制M科装飾班 右:全日制I科装飾班による入場門

 

全日制A科教諭

今年はようやく本来の工芸祭に戻りましたが、新型コロナの影響が長く続いたため、通常運行の工芸祭を知っている生徒がいないという状況でした。工芸祭の実行委員会は後輩たちへの連絡や指示出しなどで頑張ってきました。

エントランス階段の装飾

 

杉浦文俊 統括校長

工芸祭といえばかつては目前に控える時期に、生徒の家庭から帰宅が夜遅くなるといった連絡がくることもあったといいますが、現在はそういうことはありません。けれども生徒たちに情熱がないというわけではなく、彼らは計画的にクレバーに準備を進めていました。直前の追い込みでもすごい力を発揮していました。行事の行程に「反省会」が予定されているのも工芸祭の特色のひとつです。経験が次年度に引き継がれて工芸祭が進化していくでしょう。

工芸祭開催中開放されていた校長室にて杉浦統括校長

 

元D科教諭

教員として在任していた当時、節約を心がけ、無駄なゴミを出さないように工芸祭の装飾を準備するようにしていました。木材などはボロボロになるまで何年も使っています。今年の展示を見ても、そうしたことが受け継がれていることが分かります。限られた材料で、普段の作品とは違う、これだけの装飾を作ることができる工芸生たちの工夫や技術はすばらしい。

(デザイン科 外堀 熱烈歓迎大看板!)

 

PTA会長

新型コロナ対応による人数制限が解除され、今年は昨年に比べ来場者が格段に多くなっています。生徒たちの作品も例年より完成度が高いように感じられますが、より多くの一般の方々にも見ていただけることが励みになり、熱がこもっているのではないでしょうか。例年PTAでは模擬店を出してきましたが、この数年間は新型コロナの影響で行えませんでした。今年は「是非やりたい」という生徒の要望もあり、4年ぶりに再開することができました。

シンボルの赤珊瑚をプリントしたまい泉のポケットサンドは入手困難な希少品。

 

保護者・同窓生 1989年・D卒

M科3年生の生徒を子にもつ保護者であり、自身もD科卒業生です。自分の時代を振り返ると、2年生の時は創立80周年で3日間の開催でした。当時は後夜祭でキャンプファイヤーが行われていました。工芸祭が終わってから、デザイン科の生徒1年生から3年生まで合同で打ち上げを行ったことも良い思い出です。

 

同窓生 1994年・A卒

工芸祭には数年に一度、定期的に訪れていますが、年々、作品が良くなってきていると感じます。コンピューターを取り入れるなど、時代に合わせて教育の内容が変わってきているようです。今年は中1と小5の子どもたちと一緒に訪れました。将来、進路として工芸を選択してもらいたいという思いもあります。



エントランスにて伊東久江理事(1985年・F(I)卒)が工芸同窓会のご案内をしました

取材を終えて

工芸祭の魅力は5科それぞれが特色を活かした体験コーナーを設けたり、作品を販売したりするところ。自分も在校時にはどんなモノを作れば他の生徒たちが喜ぶか、売れるか、皆で話し合い一生懸命準備したことを思い出しました。工芸祭を訪れ、はつらつとした在校生たちの姿や作品への情熱に触れて初心に返ることができました。長年母校を訪れていない同窓生の方も、ぜひ来年は工芸祭を訪問し、懐かしい体験してみてはいかがでしょうか。

杉原由美子(1992年・D卒)

写真:森田華子(2004年・G卒)、藤岡俊平(2014年・M卒)