連載-1 もっと知りたい都立工芸の歩み

 私たちの母校、都立工芸高校は1907年に創立され、その歩みは110年を超えています。このコーナーでは長い学校の歴史の中から「もっと知ってもらいたい」ことを取り上げて紹介する連載を始めさせて頂きます。

 2007年に発行された『都立工芸100年の歩み』では「工芸高校設立委員会の委員長は、実業家で工業教育奨励の旗を振っていた渋沢栄一であった。」と巻頭のページで紹介しております。
 また、日本を代表するグラフィックデザイナーの一人である原弘(はらひろむ)は印刷科を第一期生として卒業。母校に残り20年にわたり石版実習と印刷図案の指導と研究に携わりました。1937年パリ万博の日本館にわが国で最初の写真大壁画(タテ2.35m×ヨコ18.0m)をデザイン。1964年に開催された「東京オリンピック」のデザインチームに参加し、入場券や賞状のデザインなどを担当しました。

 などなど、興味深い方々や内容をご紹介していきます。次回は〈原弘氏と東京オリンピック〉当時の学校の様子をご紹介いたします。(参考資料『都立工芸100年の歩み』)

(写真は1907年築地で開校当時の府立工芸学校)