連載-4 もっと知りたい都立工芸の歩み

大海原に昇る朝日に希望を込めた創設の高き志を100年伝えるシンボル (校歌)

校歌は2度の変遷を経て現在の歌詞と曲になった。第一の校歌は創立時かあるいは間もなく作られた「甍の並ぶ東京の、橋万年の・・・・・工芸学校ここにあり」という歌詞で曲は「道は六百八十里」という軍歌を使っていたと言われている。

第二の校歌は、大正初年からは「帝都の中央築地のほとり・・・・・築地工芸わが誇り」と歌詞は現在の校歌とよく似ているが、曲はまったく違うものであった。作詞者・作曲者ともに不明である。

その後関東大震災により校舎が水道橋に移転した時に、地名などの手直しをし、現在も使っている第三の校歌になった。
作詞は生徒たちに募り、国漢教師の谷口俊夫先生が監修。作曲は東京音楽学校(現・東京芸術大学)により現在の校歌に至る様である。 

*録音は、下記のプレーヤ―をクリックして校歌を聞くことができます。

*このコラムは「工芸学校80年史」「都立工芸100年史」から文章を引用し再構成しています。