連載-7 もっと知りたい都立工芸の歩み

都立工芸高校は1907年(明治40)に誕生し 開校記念日の5月10日で「116歳」

同窓会

同窓会の活動は、1928年(昭和3)発行の『IA』19号(※1)に「昭和2年度築地工芸会議事」と題した記事はあるが、その後の記録は少ない。1955年(昭和30)の再発足時の総会には、理事などの他に委員として全日制から約100名、定時制から60名余の参加がありました。以後、記念事業への関わりや、同窓会会報の発行などの様々な取り組みをしています。
同窓会の会員は、同窓会会則より『東京都立工芸高等学校(東京府立工芸学校)の卒業生、修了生及び過去に在籍した者』。それぞれの志しを胸に入学した全ての生徒たちです。

各地の工芸会

「工芸」という特殊性・専門性を有する母校だけに、都(府)立とはいっても他府県からの入学者も多く、また全国で活躍されています。関西工芸会「つきぢ会」は1931年(昭和6)、静岡工芸会は1952年(昭和27)、中京工芸会は1963年(昭和38)、北関東工芸会は1968年(昭和43)に発足。各地方とも有志の方々が、それぞれ要職にあって多忙な身にもかかわらず支部結成に奔走してくださり、各地の工芸会が発足されました。(残念ながら現在、静岡及び北関東工芸会は休眠状態です。)
同窓生は様々な分野、または海外でも活躍しています。その絆を大切にしながら在校生や母校の発展を応援していきましょう。


※1

---「IA」とはインダストリアル・アートの略で、現在の生徒会にあたる校友会が発行していた機関誌。

*このコラムは「都立工芸100年の歩み」から画像と文章を引用し再構成しています。